ロゴ

〈まちづくり3法〉全国31都市・中心市街地活性化基本計画、用名レポート

中心市街地活性化基本計画等をレビューしました!

みなさん、こんにちは!AIAインターンの用名です。
今回は、まだまだまちづくりにおいては素人と言える“学生”の視点から、全国の中心市街地活性化基本計画をレビューした感想を述べてみようと思います。少しでも、皆様の参考になれれば幸いです!

 
まず、AIAではインターンとして本格的に働く前に、AIAメンバーと同じラインに立って事業の話ができるように「まちづくり」に関するレポートを100本(AIA通称:100本ノック!)書かなくてはなりませんでした。( インターン募集要項 )
その100本の中で、「まちづくり」に関することとして、認定された全国の中心市街地活性化基本計画をレビューすることにしました。全国31都市をレビューしました。
 

そもそも、中心市街地活性化基本計画とは何かと言いますと、言わずもがな2006年に改正された「まちづくり3法」の中の一つの項目(他、都市計画法、大規模店舗立地法)で、
趣旨は「中心市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上を総合的かつ一体的に推進するため、中心市街地の活性化に関する基本理念の創設、市町村が作成する基本計画の内閣総理大臣による認定制度の創設、支援措置の拡充、中心市街地活性化本部の設置等の所要の措置を講ずる。」とされているものです。

中活計画、用名レポート

 

上記の中活計画の中で、僕がレビューしたのは以下の31都市。以下に、100本ノックの間に書いたレポートを載せます。拙い文章ですが、良かったら参考にして下さい。
 

全都市をレビューしたわけではないですが、この基本計画の中から見えてきた共通点をまずはいくつか書いてみます。

近似した基本計画の構成と内容

再開発中心の一発逆転計画

まず、ほぼ全ての都市が掲げていた政策が「再開発」。一発逆転を狙うような計画が多かったように感じました。それも、ほとんどが“まちづくり交付金”のような補助金をもらって行おうとしているところばかりであったのが印象的。そして、再開発を行った後の一手まで記述しているところは少なかったように思います。作って終わりなのでしょうか?もう次の一手まで記述が欲しかったように思います。
 

衰退分析の均一性

次に、多くの都市が自分のまちは衰退してきているという記述がありました。しかし、その衰退原因はどれも似ているようなものであったのが印象的です。ほとんどの都市で、郊外への店舗進出による中心市街地の店舗数の減少、空き店舗の増加、また、人口減少、高齢化の進行、大型店の出店が衰退原因であるということを挙げていました。たしかに、一理あるかも知れませんが、果たしてまちの衰退原因とはどこも同じなのでしょうか。
例えば、静岡市の清水地区などは、漁港の競争力の喪失によって他の地域に水揚げされるようになってしまった、地元製造業の海外展開などが連動して衰退してしまった等の地域に入ってくる財の量そのものが減少したなどより地域経済全体をみた具体的な理由があり、それらを数値的にしっかり整理し、不足分をどう別のものに置き換えるのか考える必要がある、と木下代表から聞きました。しかし、その点に関しては中活計画には一切の記述がない。各々のまちが本当のところはどうして衰退してしまったのか、を突き詰めていくことなしに、中心市街地の活性化もないのではないでしょうか。
 

似たような方法論

その他、多くの都市で行われていた事業としては、空き店舗の増加に歯止めをかけるべく実施された家賃補助、テナントミックス事業、一点逸品運動などでしょうか。また、中活計画に伴い、まちづくり会社を設立する都市もいくつかありました。もう一つ、人材不足を問題にする都市も多数ありました。舵を取る人がおらず進行が遅れているという都市があちこちにあるという現状が伺えます。

素人目から見ても、正直ほとんどの基本計画が「ご多分に漏れず」といった印象でした。退屈な中活計画が多かったです。どの都市も同じようなことを書いているように感じたので。しかし、その中でも僕の中で、おっ何か違う!と感じた都市と言えば、米子市や高松市、八戸市辺りでしょうか。この辺の都市が行っている事業は参考になるかと思いますので、ぜひご参考になさって下さい。(ちなみに、高松市に関しての記事は http://areaia.jp/item/aia_text/review_mook-134.php にてより詳しくご覧になれます。30年前の丸亀町の駐車場事業開発、若手への事業バトンタッチなどを整理しています)

 
まだまちづくりを学び始めたばかりという方は、一度全国の中活計画をざっと見てみるといいかも知れません。下記のリンク先より見ることができます。
( http://www.kantei.go.jp/jp/singi/chukatu/nintei.html )
全国ではどんな事業が行われているのか、全国のまちがいかに衰退してきているか、はたまた、この都市がやっている事業おもしろい!など、何か、今後まちづくりを勉強する上で発見があるかも知れませんよ!

 
以上、まちづくり素人の学生の記事でした~!多少の誤りはご容赦下さいませっ!

木下コメント

今回、インターンできてくれている用名君のレポートを掲載してもらいました。大学二年生が始め、中心市街地活性化基本計画を見て、どう考え、もっとどうするべきかを、毎日書いてもらうという形式です。毎日欠かさず連続で1地域の基本計画をレビューしてもらいました。そのため十分な時間はない中で取り組んでもらいましたので、不適切な分析もあるかもしれませんが、次世代を担う専門家でも何でもない地方出身の若者が中心市街地活性化基本計画をみたらどう考えるのか、という意味では大変示唆を汲み取ってもらえればと思います。

基本計画は専門家が分析したりすることはあっても、一般的な人が読んだその内容をレポートにしたものがないので面白い視点が私にはありました。

政治的な調整の中で「基本計画」を落とし所を見つけて作り上げていくしかないことは現実論であるものの、しかしながら何を死守するべきなのか、については我々は今一度考えるべきなのではないかと思います。

みんな合わせて読んでいます
go_to_top