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実践!!まち会社の成長モデル

まちづくり会社は存続することが目的ではありません。ワークスタイルが大きく変化する中で、まちのあり方を先手をとって変えて、まちの魅力を高めていくイノベーターであるべきです。そして、まちとともに成長していくのがまちづくり会社です。そこで、まちづくり会社の成長について考えてみました。
 

ベンチャービジネスとしての「まちづくり会社」

 
わたしたちは、まちづくり会社は、まちを再生する新しいベンチャービジネスだと捉えています。
 
ベンチャービジネスといいますと、2000年前後のインターネット関連ベンチャー企業の勃興が記憶に新しいところです。電子メール、WEBサイト、SNS、インターネット電話、など、インターネット関連ベンチャー企業による新しいサービスのおかげで、わたしたちの日々の生活は大きく変わってきました。そしてこれからも、変わっていくでしょう。
 
ワークスタイルが大きく変化していく中で、都市のあり方、都市におけるビジネスのあり方も同様に変化していかざるを得ません。
わたしたちは、まちづくり会社も、今までに無い新しいサービスを提供し、まちの景色が、生活が、コミュニケーションがより良い方向に変わっていくべきであると考えています。変化を促進し、魅力を高めていくことに先手先手で取り組むことこそ、まちづくり会社に求められている役割です。だからこそ、ベンチャービジネス同様に挑戦する会社で在り続けることが重要なのです。
 
しかしながら、まちづくり会社は従来の公共事業のイメージが強いため、一般的なベンチャー企業と異なり、まちづくり会社に対して、資金を提供してくれる投資家は、残念ながら、まだまだ少数であり、小規模でもあります。これは従来のイメージを超えるようなビジネスモデルの開発、実績の積み重ねがまだ足りないという現場側の努力不足もあると私たちは受け止めています。だからこそ、積極的にまちづくり会社は事業開発をし、成長を果たして、まちを真に支える存在になるとこが必要なのです。


 

「まちづくり会社」の成長モデル

 
そこで、わたしたちは、ベンチャー企業としてのまちづくり会社の成長モデルを提案しています。このように段階的に事業として取り組むべき内容を変えていくことが求められています。マネジメントに携わるメンバーも各ステップによって変化していくことが必要なこともあると思います。いかにして成果を生み出す次のステージに進んでいくことができるか。まちづくり会社は常にその経営的な課題に直面しながらも意思決定を迅速に行って行くことが必要なのです。
 

 
一般的に経営資源が乏しいまちづくり会社は、まず適切な「まちづくり会社の基盤」を構築する期間して、スタートアップステージ、経営資源を蓄積する期間としてのビルドアップステージ、そして「まち」を大きく変革していくイノベーションステージという3つの段階を提案しています。
 

スタートアップステージ -> まちづくり会社の創業を思い立ってから、法人設立し初期事業を立ち上げるまでの段階
ビルドアップステージ -> 初期事業を立ち上げた後、まちの変革を起こすに足る経営資源を蓄積する段階
イノベーションステージ -> まちの変革に主導的に関わっていく段階

 
ベンチャー企業としてのまちづくり会社に求められる基礎要素は以下の3つです。
 

  1. 事業 で 継続的に 収益を得て、それを再投資していくこと
  2. 機動的な組織 を 低コスト で 運営すること
  3. 新たな「まち」の層を取り込むこと

 
スタートアップステージでは、まちづくり会社の器作りの段階として、機動的な組織を低コストで運営していく体制の構築 と 初期の収益事業の立上 を最重要課題と考えています。まちづくり会社の器づくりでも禁じ手をうってしまって、すぐに動かないまちづくり会社になってしまう場合もあります。そうならないように組織設計する必要があるわけです。さらに、運営も専従者ばかり雇い入れては高コストになり、再投資資本がなくなってしまうこともあります。
インターネットの活用やシンプルな組織を作ることで、意思決定に係るコスト・速度を低減することも重要です。業務委託やボランティアなどで業務に携わってもらえる環境をインターネットのプロジェクトマネジメントツールなどを用いて実現するなど工夫が不可欠です。
 
さらにビルドアップステージでは、作った器に入れる経営資源を蓄積する段階となります。初期の収益事業の拡大、と それに続く収益事業の立上げ はもとより、新しい「まち」の層を巻き込んでいくことが何より重要と考えています。従来の既存組織だけで凝り固まって、新しい層を排他していてはまちの未来はありません。新しい層が場合によっては既存の組織にとっては脅威であったとしても、積極的に取り込み、まち全体の発展を目指していくことが重要です。
まちづくり会社は、まちの過去の層に縛られるのではなく、まちの今、まちの将来を支える層と積極的に取り組むことが重要です。しいては、それが旧来からある伝統的な組織の中が新時代に対応して生残る唯一の手段でもあります。なぜならば、旧来のままではまちごと無くなってしまう可能性さえあるからです。まちが残ってこそ、皆が子ども、孫に継いでいくことができるのです。
 

 
そして、いよいよイノベーションステージでは、これまでに蓄積してきた経営資源をもって、「まち」に人が集まる理由を創りあげていくことがその使命となると考えています。従来の手法から大きく抜け出て、東京からの仕送りではなく、むしろ地域が自立して余りある資金を国に返還していくくらいの覚悟が求められます。外貨を自ら獲得し、地域内での資金循環をつくりながら、流出を防ぎ、持続的な発展を果たして行く。インベーションステージでは、従来の土地利用の変更、地域での福祉などの公共サービスをまちづくり会社を提供するなど、自立的なエリアを作り出し、他エリアにはない魅力的な民間・公共横断のマネジメント事業を作り出すことになります。
 
わたしたちは、このような「まちづくり会社」の成長モデルをベースに、各地の「まちづくり会社」の経営を支援しています。

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