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あなたの”まちづくり会社”は病にかかっていませんか?

各地で目の当たりにする全く機能していない、まちづくり会社。
何がだめかといえば、衰退する地域の構造変革に取り組まず、関係者の中で議論をして過去の延長線の中で単発の取組みばかり、さらにその経営のほとんどを税金や税金で建設した施設収益などに依存している状況にあるところです。

まちづくり会社を設立して「これをやれば必ず成功する」という方法は難しいですが、「こうなってはいけない」という点は意外と明瞭だったりします。ということで、自分が取り組む上でも注意している反面教師ポイントを以下に列挙します。私を含めて、現実には取り組んでいると、まちづくり会社には以下のような状況に陥る落とし穴が沢山出てきます。気をつけながら頑張りましょう!
 
 

「まちづくり会社転ばぬ先の杖」(2012.6.7 updated)

  • 株主が基本的にお付き合い出資はやめ、事業を本気で仕掛けるメンバーで出資をしよう。初期は資本と経営を一致させたほうが優れたまちづくり会社の経営が可能である。
  • 充て職取締役ばかりで、出資母体の代表者的なポジションだけで締めるのはやめよう。役員会はまちづくり会社のためではなく、出資母体の話中心になって経営が破綻する。
  • 事業リスクは全て行政に負担してもらおうとし、自らリスクを張らないのはまちづくり会社の存在意義をゼロにする。まちづくり会社は、会社であるから自ら事業リスクを自ら負い、何より今の衰退を招いている既存団体(行政だけでなく、様々な業界団体なども)とは異なる、ベンチャースピリットを必須である。
  • 全体戦略なく補助金メニューを探し続け、毎年補助金事業の数珠つなぎ
  • 意思決定経路が不明で、一度決定されたことが意味不明に簡単に覆る
  • マネジャーが意味なく高齢で仕事しない
  • 意思決定が政治的駆け引きの場になる
  • 視察・講演会・ワークショップばかりに取り組むのはやめよう。これらは時間を使って皆で何かを前にススメている気になるが、物事は全く解決しない。厳しい現実と向きあって、まずは小さくても事業を作ることだ。必要なのは、知識でも合意形成でもなく、仕掛ける覚悟だ。
  • 毎回同じメンツで別の題目の会議を沢山開催する
  • 結論出ずに継続審議ばかりだが、ほとんど会議中しか検討していない
  • 事務局といった普通の会社にはないポジションが発生、資料作成を事務局に丸投げし、役員などは業務を推進しない
  • 偉いさんは文句しか言わず協力せず、リスクも負わない
  • 資本を自治体が入れていると役人が過剰な説明資料を要求し、業務コストが増大するが、行政側は負担しない
  • 毎年、調査事業をシンクタンクに丸投げしているのでは、全くまちづくり会社の能力開拓は進まない。自ら調査に取り組み、まちが今どうなっているのかについて真剣に向き合うことが大切。行政から委託されたのをさらに人任せの調査で対応しては決していけない。
  • 指定管理委託が経営の命綱となって、ジリ貧
  • 無理だという事情が多すぎて何も取り組めないのでは、まちづくり会社は解散したほうがいい。地域の衰退を止め、新たな循環を生み出すために有効な手段について今の人達に配慮をしないのが重要。人に配慮をし続け、無理だという選択肢を増やしていけば、そのうち皆が喜ぶ妥協したイベントなど、無意味な事業ばかりになるだろう。
  • 事業決定を第三者委員会と銘打った事業経験のない学識経験者を入れて意見を聞く
  • 職員に学生時代に都市計画を学んだみたいな中途半端な専門知識をもった人がいて頭でっかち
  • 学生コンペを開催して若い意見に期待するパフォーマンスはするが実行せず
  • 時代は変わったとか言いながら新しいことが理解できない
  • 会議に遅刻・会議中に携帯出たりタバコに出ていく人たちが多い
  • 偉いさんが60-70代で若手が40代である
  • 引退した地元の有力者が時折介入して混乱
  • すぐに回りに配慮しようとしてなかなか物事が進まない
  • 会議後の飲み会が多い
  • 完全に補助金の受け皿
  • 民間と協業するより役所対応が全体のキャパのほとんどを占める
  • ネットが皆使えず電話とfaxでやりとりして生産性が著しく低い
  • 怪しい補助金コンサルが入り込んでいて、かき回される
  • 資本金があってもそれを使えない(お付き合い出資の弊害)
  • 事務所が会議所内に同居して、過去と似たような事業に取り組む
  • 天下りと引き換えに行政事業がくるのを大歓迎している
  • 委託すると相手企業を業者扱いして事業パートナー関係が育たない
  • 役員がすぐに「分からない」と言う
  • 何より全体調和を重要視し、スピードを重視しない
  • そもそもオフィスに入った瞬間に雰囲気が暗い
  • 会議の前後でメンバーがフランクに楽しい話をする親密な関係にない
  • 収入が立たない状況でまちづくりだから事業だけでなくもっと非営利事業をやるべきと言い出して紛糾
  • 会議が地域内ゴシップネタ中心
  • 行政が補助金の営業に来るのが日常化
  • 事業計画が夢物語で経営に係る数字が出てこない
  • まちづくり会社をなぜやっているのか明確には答えられない
  • すぐに「聞いてない」といってゴネる人が多くいて、調整に慎重になり、多大なコストを払っている
  • 役員・マネジャーがネットのプラットフォーム上で意思決定できず、たまに集まる会議でしか意思決定できない
  • 役所の人が会議に参加していると補助金くれ、といってしまう人がいる
  • 得する意欲より損する恐怖のほうが大きい
  • 若者、女性を馬鹿にしている
  • まちづくり会社で実施すべき内容とそれに必要な経営規模が想定できていない
  • 利益の有効なまちの投資先がないままに、単に「黒字」であることをアピールする
  • 皆で行政への要望書を作ることに精を出す
  • 自分たちの頭で考えた内容を基礎とするのではなく、他地域の事例などから答えを導き出そうとする
  • 不必要な組織を潰すことができない
  • 議論を戦わせて答えに迫ることより手続きを重視する
  • 合理的決定ではなく、妥協や馴れ合いという意味での和を優先する

 
今後も更新していきます。
 

エリア・イノベーション・レビュー

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監 修 木下 斉(AIA代表理事・内閣官房地域活性化伝道師など)
定 価 864円/月(初月無料)

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