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AIR mook 03「ヒトが替わればマチも変わる ‒ まず森を析(み)よう -」

目隠しで戦場にでないための武器を手にしよう

まちの再生プロジェクトを推進する際に、まちを一つの会社として見立てて経営していく上で、「どこから資金等がはいってきて、どう地域内で取引が行われ、資金が地域外に出ていっているのか」という”全体としての流れ”を理解することが非常に重要です。
 
そもそも、どこから来るお金をターゲットにしているかも分からずに、今後どうなるかも見通しはつきません。見通しつかずにがんばる!! というだけでは、都市間競争時代の戦には勝てません。旧日本軍の如く、自分たちの前線や補給を無視して気合と根性で戦うに等しいです。
 
重要なのは、まずは個別の統計の精緻な検証ではなく、ある程度のざっくりとしたもので良いので大外れしないデータと、全体としての”流れ”を認識できるだけで、随分やるべきことの見方を変えることです。目隠し状態から脱してちゃんと見通しをつけるようにしましょう。
 
これまではこういう全体の流れを理解しない人たちで「何が重要か」というのは、声の大きさと言われるような地域内における権力によって左右されてきました。しかし、そんなものでやっていては埒が明きません。声がでかくて、賢いならいいですが、声だけでかくてもバカなヒトに左右されていては、地域が再生するどころか、さらに荒廃していきます。
 
ということで、正しいまちの再生議論をするためにも、基礎理解として地元のカネの流れを把握しましょう。
 

目 次

1.自分のまちを分析するための視座
 (1)まちを一つの「会社」としてみる
 (2)まちに入るお金の源流を見定める

2.人口減少社会日本の実態
 (1)日本の総人口、8,000万人代の時代がやってくる
 (2)今、ここにある危機 2010年から2015年日本の人口構成は激変する
 (3)圏域により人口減少度合いは大きく二極化する
 (4)年齢構成別の切り口からみる少子高齢化

3.お金の源流[所得構造]を2つの経路で捉える
 (1)「市場(マーケット)」から入ってくるお金
 (2)行政によって税金の分配で、入ってくるお金
 (3)まちのお金の源流を考えることが重要

4.ヒトが替わることで起こるまちへの変化
 (1)総量として減少する「マチの商売の需要=人口×所得」
 (2)雇用と人口移動
 (3)全体像-雇用構造の転換に伴う都市化-
 (4)雇用と街
 (5)東京への一極集中と地方大都市への人口流入
 (6)定住人口と交流人口両面で、まち同士が奪い合いをする
 (7)需要構造の変化に沿って、売上構造を変える

5.統計分析から「まちのお客様」に迫る
 (1)事例検証  栃木県 宇都宮市 中心市街地
 (2)事例検証  沖縄県 石垣市 中心市街地
 (3)事例検証  熊本県 熊本市 中心市街地
 (4)事例検証  兵庫県 三田市

6.自分たちの地域を分析してみようー調べ方の入り口ー
 (1)どういった定量情報が公開されているかを確認する
 (2)まちの縁(ふち)を見る
 (3)課題を設定する
 (4)定量情報を調べる
 (5)検索で目的に沿ったデータを手に入れる―数字自体を検証する癖をつける

7.「森」を析(み)て、「木」を析るためのヒント
 (1)森(=マチ全体)を析(み)るための視点
 (2)木(=エリア)を析(み)るための視点

8.森の競争と木の競争−都市間競争とエリア間競争−
 (1)森のライバル関係−都市間競争−
 (2)木のライバル関係−都市間競争下におけるエリア間競争−
 (3)エリア価値向上の意義と担い手

9.(外貨獲得の)新しい可能性
 (1)外貨獲得が優位になる前提条件
 (2)外貨獲得アプローチの基本
 (3)モノをだす(製造小売輸出型): 地域商社モデル
 (4)ヒトが出ていく(サービス輸出型): 出稼ぎモデル
 (5)人を連れてくる(広域化): 観光産業型
 (6)投資誘導
 (7)外貨獲得策のまとめ

10.「AIR’sユニットトーク」のススメ

* 本特集は、メールマガジン「エリア・イノベーション・レビュー」の9月分特集記事をもとに加筆修正をしております。

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